75歳、季節を重ねて、蜜柑も私も ― 10個の実が教えてくれた喜び

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庭の片隅に植えた蜜柑の木が、今年は10個の実をつけた。植えた当初は細い幹で、風に揺れるたびに折れてしまいそうだったが、季節を重ねるうちに少しずつ根を張り、今年ようやく立派な実を結んだ。

毎朝、葉の色を確かめ、花の香りを感じながら過ごす日々。手をかけ、見守る時間こそが喜びなのだと、この木が教えてくれた気がする。10個の実は、小さくとも確かな命の証。

75歳の今、蜜柑の木と共に生きることで、ゆっくり育つことの尊さを知った。実るまでの時間は長くても、その一つひとつに人生の季節が映っている。

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