伝統とA Iが出会う家作りー建築士と工務店が描く木造新築の未来

未分類

75歳の一級建築士として半世紀にわたり木造住宅を設計してきた私は、いま改めて「木の家」の可能性を感じている。日本の木造建築は、気候や風土に合わせた優れた構造と美しい意匠を持ち、職人の手仕事によって支えられてきた。しかし現代では、AIやデジタル技術の進歩が建築現場にも入り込み、設計から施工までの流れが大きく変わりつつある。

AIによる構造解析や環境シミュレーションを用いれば、より精密で安全性の高い木造設計が可能になる。これまで職人の経験に頼ってきた部分を、AIが数値化し、最適な構造を提案する時代が来ているのだ。とはいえ、木の性質を見極め、仕上げに温かみを与えるのは、やはり人の手である。AIの合理性と職人の感性が融合することで、初めて「次世代の木の家」が生まれる。

工務店と建築士が力を合わせ、地域材を活かしながら環境にも人にもやさしい木造住宅を建てていく――。それが、私が考えるこれからの家づくりである。伝統を受け継ぎつつ、AIと共に進化する木造建築は、まさに未来の暮らしの原点になるだろう。

タイトルとURLをコピーしました