
75歳という年齢になると、車との付き合い方を改めて見直す時期に入ります。運転免許の更新時に求められる認知機能検査や講習は、年齢とともに大きなハードルとなり、日常生活で「まだ運転を続けるべきか」「そろそろ車を手放すべきか」という選択を考えざるを得ません。しかし同時に、地方や郊外に暮らす私たちにとって車は単なる移動手段ではなく、生活の自由や地域とのつながりを守る大切な存在です。そこで私が注目しているのが、新しい技術基盤である「Web5」です。
Web5は、分散型ネットワークによって情報を自分自身が管理できる仕組みを持ちます。この考え方を車との付き合い方に応用すると、これからのカーライフに安心と透明性をもたらしてくれます。たとえば、自分の運転履歴や健康データをWeb5に記録すれば、家族や医師が必要なときに安全に共有でき、体調に応じた運転の可否を判断する材料になります。高齢者が「安全に運転を続けられるかどうか」を客観的に把握できることは、家族にとっても本人にとっても大きな安心につながります。
また、車の整備履歴や保険契約もWeb5で一元管理できれば、万一のトラブル時にも「どの整備がいつ行われたのか」が明確に残ります。これにより、車を手放すときにも次の利用者に安心を引き継ぐことができ、地域で車をシェアする仕組みを広げる基盤にもなるでしょう。75歳という年齢で「自分の車を持ち続けるか、シェアや公共交通に移行するか」を考える際に、Web5は柔軟な選択を可能にしてくれるのです。
車は単なる道具ではなく、人生の相棒でもあります。長年の思い出を支えてきた車とこれからどう向き合うかは、誰にとっても簡単な決断ではありません。しかしWeb5という新しい仕組みを取り入れることで、データに基づく冷静な判断と家族との共有が可能になります。75歳を迎えた今、私は「無理に車を手放す」のではなく、「安心して続けられる工夫」を重ねながら、次の時代のカーライフを歩んでいきたいと考えています。

