私は七十五歳、このたび国から任命を受けて国勢調査の調査員を務めることとなった。国勢調査は五年に一度、国内のすべての人と世帯を対象に行われる国家規模の調査であり、行政計画や福祉政策の基礎資料となる重要な仕事である。調査員としての役割は、調査票の配布や回収、オンライン回答の説明、必要に応じた世帯訪問など多岐にわたり、責任は重い。しかし同時に、それは国と地域を支える大切な役目であり、七十五歳の私に新しい使命が託されたことを大きな誇りとして受け止めている。
これまで私はシルバー人材センターに登録し、駐車場でカードマンとして勤務してきた。三時間という短い労働時間ではあるが、車を安全に誘導し、人々から「ご苦労さま」と声をかけてもらえることで、地域に役立っている実感を得ることができる。年齢を重ねても社会とのつながりを持ち続けることは、生きがいそのものだと感じている。
さらに私は、awabotaに参加し、未来のインターネットといわれる「Web5」の学びにも挑戦している。Web5は、分散型の仕組みによって個人が自分のデータを管理し、必要に応じて安全に共有できる世界を目指している。私の世代には難解な部分も多いが、「情報が大企業に管理されるのではなく、自分の手に戻る」という理念に強く共感している。国勢調査の現場でも、オンライン回答やデジタル環境への対応が不可欠になっている今、この学びは必ず役に立つと信じている。
七十五歳にして、私は仕事と学びの両輪で社会に関わっている。昼は駐車場でカードマンとして地域の安全を守り、国勢調査員として国の未来に貢献し、そして夜にはWeb5を学びながらデジタル社会の最前線に触れている。年齢を重ねても挑戦を諦めず、一歩を踏み出すことで、新しい役割や学びが必ず待っていることを実感している。
「高齢だから」と遠慮するのではなく、「高齢だからこそ」積み重ねた経験を社会に還元できる。国勢調査員としての使命、シルバー人材センターでの活動、そしてWeb5の学び。そのすべてが、私の第二の人生を力強く支えている。これからも感謝の気持ちを胸に、最後まで責任を持って務め上げたい。

