もう75歳だから」――そう口にする人は少なくありません。けれども、年齢を理由に夢や好奇心を小さくするのは、少しもったいないことだと私は思います。
私が出会った75歳の方々の多くは、人生の深みと柔らかさを兼ね備えた“輝き”を持っています。そして、その輝きは若いころには出せなかったもの。VC(ビジュアル・クリエイティブ)として、彼らの姿を映像やデザインを通して表現していく中で、その価値を日々感じています。
シルバー世代という言葉には、どこか静かな響きがあります。しかし本当の姿は、とてもエネルギッシュです。
家庭や仕事を長年支え、社会を見つめ、変化を経験してきた世代。だからこそ、今の彼らには「伝える力」と「受け止める力」の両方があります。新しいテクノロジーに戸惑いながらも、スマートフォンを使いこなし、SNSで発信し、若い世代とつながる姿に私は希望を見ます。
75歳の男性が、ある日私に言いました。
「若いときは勢いで動いたけど、今は人の気持ちを考えて動ける。歳を取って初めて見える景色があるんだよ。」
その言葉には、時間を重ねた人だけが持つ深い温度がありました。VCとして映像を撮る私にとって、その一言はどんなライティングよりも強い“光”でした。
これからの時代、シルバー世代は“支えられる側”ではなく、“共に創る側”です。
地域活動やオンラインでの発信、趣味を通じたコミュニティづくりなど、その一つひとつが社会に新しい風を吹き込んでいます。デジタル技術やAI、Web5のような新しい仕組みが広がる中で、彼らの経験と感性が融合すれば、きっと未来はもっと優しくなるでしょう。
年齢を重ねることは、終わりではなく「深まること」。
75歳の瞳に映る光は、穏やかでありながら強い。VCとしてその姿を映すたびに、私は思います――本当の輝きとは、若さではなく「生きてきた証」なのだと。

