75歳を迎えた今、私は改めて「光の大切さ」を感じています。朝の陽ざし、窓から差し込む柔らかな光、そして心を穏やかにしてくれるステンドグラスの色彩。その一片一片が、これまでの人生を映すように感じられるのです。そんな中で、最近関心を持っているのが「VC(Verifiable Credential=検証可能な証明)」という新しい技術。美しい光の世界と、確かな信頼の技術。この二つが重なることで、これからの暮らしに新たな安心をもたらすのではないかと考えています。
ステンドグラスづくりは、まさに「記録」と「信頼」の積み重ねです。色ガラスを選び、カットし、鉛でつなぎ合わせ、仕上げていく――どの工程にも職人の手と心が宿ります。しかし、手仕事だからこそ、「誰が、どんな想いで作ったのか」が後世に伝わりにくいという課題もあります。ここで活躍するのがVCです。制作工程や素材の由来、修復履歴をVCで記録すれば、そのステンドグラスの“人生”がデジタル上で証明され、未来へと確かに残るのです。
たとえば、教会や公共施設に設置されたステンドグラス。VCを用いれば、その作品の制作者情報や修復履歴、使用ガラスの真贋まで、誰もが簡単に確認できます。長い年月を経ても、「この光を作った人の想い」が消えない仕組み――それが、VCのもたらす新しい価値です。
さらに、私たちの生活にも応用できます。家の窓やインテリアに取り入れたステンドグラスにVCを紐づければ、購入履歴や設置時の設計情報が安全に保管され、将来の修繕や相続時にも役立ちます。手作りの作品に「信頼の証明」が加わることで、モノと人の関係がより豊かになるのです。
おわりに――
ステンドグラスの光は、時間を超えて人の心を照らし続けます。VCは、その光を「記録」として未来に伝える新しい技術。75歳の私にとって、この二つが出会うことは、人生の美しさと安心を両立する希望そのものです。光とデジタルが共に描く未来。それは、私たち一人ひとりの生き方をより誇り高く、そしてやさしく映し出してくれるのかもしれません。

