75歳という年齢を迎えた今でも、自転車は私にとって生活に欠かせない相棒です。買い物や病院、近所への外出など、気軽に移動できる自由さが魅力であり、健康維持にも役立っています。しかし同時に、転倒のリスクや体力の衰えといった現実にも向き合わなければなりません。そんな中で注目しているのが「VC(Verifiable Credential:検証可能な資格情報)」という新しい仕組みです。これはWeb5の技術の一つで、情報の信頼性を個人が自ら管理できるようにする仕組みです。このVCを自転車との付き合いに取り入れることで、安全で安心なサイクルライフが見えてきます。
まず、VCを使えば「自転車安全運転証明書」や「健康状態の証明」といった情報をデジタル化し、自分のスマートフォンやIDに紐づけて安全に保管できます。たとえば、健康診断の結果や医師の「自転車運転に支障なし」という確認をVCとして保持すれば、家族や自治体と必要な時だけ共有することができます。こうした仕組みは、「もう歳だから危ない」と言われがちな高齢者にとって、自分の安全性を客観的に示す手段となり、安心して乗り続けるための信頼の証になるのです。
また、自転車そのものにもVCの考え方を応用できます。整備履歴や保険加入状況をVCとして登録しておけば、修理店や保険会社とスムーズにやりとりできます。「いつタイヤを交換したか」「どの部品をメンテナンスしたか」といった記録が確かな形で残ることで、万が一のトラブルにも迅速に対応できるようになります。さらに、地域のシェアサイクルや電動アシスト自転車の利用にもVCが役立ちます。本人確認や利用履歴が安全に共有できるため、貸し借りや共同利用の信頼性が高まります。
自転車はただの移動手段ではなく、健康・交流・自立の象徴でもあります。VCを取り入れることで、「安全に乗れるか」「どこまで行けるか」を感覚ではなくデータで確かめられるようになります。それは、家族にとっても本人にとっても安心をもたらす新しい時代の自転車との付き合い方です。
75歳になった今、私は「もう乗れない」と諦めるのではなく、「どうすれば安心して乗り続けられるか」を考えています。VCという技術があれば、その答えを信頼という形で支えてくれる。これからも、風を感じながら、自分のペースでペダルをこいでいきたいと思います。

